2008年11月10日

羽田空港での顛末

札幌遠征の朝、手荷物検査の際、
私のフラッグケースにケチがついた。

明らかに不慣れな女性係員が、
長い棒状のものをみると、メジャーを持ち出し、計測。
「これは機内に持ち込めません」と言う。
持ち込めるという認識の私としては、意外な一言だった。

それほど飛行機で遠征する機会はないが、
少なくとも今季の大分遠征の際は何も問題はなかった。
行きも帰りも誰にも咎められなかったし、
同じ便に乗った仲間たちも同様だった。

「普段は持ち込めるのに、今日はダメなの?」

女性係員の言い分は、
持ち込み可能な長さを超えたものなので、
いつでも持ち込みは出来ない。
だから、持ち込めることは考えられない。

私が嘘でもついているというのか…?。

現実に、私は持ち込んだ経験がある。
勿論、明確に持ち込みが禁止されているのであれば、
それに従う。
しかし、現地に着いたら直ちにスタジアムに向かいたいので
あえて預けず、手荷物にしているのだ。

その都度、基準が異なるのでは、利用者として不便である。
私は、明確な基準を示すことを求めた。

女性係員は経験が浅いようで、
フラッグケースが持ち込めているという事実が
把握できていなかったようだ。

そこでJALの女性担当者を呼び、
対応について相談するが、
この2人では埒があかない。

女性担当者は「上司に判断させます」と言い残し、
フラッグケースを持ち去った。

私とカミサンは、その場に10分ほど放置された。

現れた女性の上司は、いきなり強硬な姿勢だった。
私の話を一切聞かず「ダメ」の一点張りだ。

私は、中味が伴わない高飛車な物言いは大嫌いである。
こうなると、絶対に譲れない。

(カ) 明確な基準を示せ!
(上) 持ち込めません。

女性上司も持ち込めている現実を認めようとしない。
素晴らしい頭の堅さである。
どの社会にも共通するが、
現場を知らないベテランは、ある意味「無敵」である。

そもそもサイズが規定を超えているというが、
フラッグケースより長い傘や杖はフリーパスだ。
そのことについて説明を求めると、
簡単に「例外です」と言い、
さらに「危険物にも相当しない」と付け加えた。

あんな長い棒を狭い機内で振り回すバカはいないだろう。

それに、
傘や杖のほうが凶器になりやすいぞ!

平行線の睨み合いが20分ほど経過し、、
上司は、勝手に「JALで預かる」と手続きをはじめた。

そんな時、
フラッグケースを持った人が、普通に私の横を通過した。

あれは何…?

私が係員に言うと、再び担当者が呼ばれた。
続いて上司も戻ってきた。
今度は「フラッグケースは、すべて回収する」と言う。
意地でも持ち込ませない気のようだ。

先程、私の横を通過した人も呼び戻されてしまった。

気がつくと、
私の左斜め後方に2人、背後に1人の警備員が配置されていた。
でもチラッと様子を窺うと
私を警戒しているというより
女性三人組に迷惑しているという様子だった。

そこで、警備員に声を掛けてみた。
「普段は、普通に持ち込めているよね」
すると、警備員は機敏に反応し、JALの上司に話しかけた。
彼のネームプレートには「係長」と書かれていた。

何となく聞こえた話を総合すると、
警備の認識では旗は応援の道具で、凶器ではない。
また、同じ形状でも長さが規定内と規定外があるらしく、
杓子定規な線引きは避けているという。
さらに、利用者を延々と通路に立たせたままで留めることに
違和感を覚えていたようだった。

結局、現場で汗をかいている警備の係長さんの主張が通り、
フラッグケースは、やっと私の手元に戻った。

その後、
JALの女性上司は「見解に相違があった」と謝りに来たが、
私は極めて不快である旨を伝えた。

諦めず、粘り強く頑張れば、絶対に負けることはない。

この日、浦和レッズは先制されたものの
落ち着いたプレーで同点に追いつき、逆転した。

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